見どころが多い九州地方。
一度の旅行で、出来るだけ多く、九州の歴史的な名所や絶景ポイントをグルっとひと回りしてみたいという欲張り型の王道旅行プランです。
福岡スタート、移動手段は車(レンタカー)
旅行日程
日程をクリックするとその日の記事に移動できます
太宰府天満宮
唐津
当宝神社
2日目
長崎
※軍艦島
3日目
雲仙普賢岳
島原
熊本
4日目
鹿児島
知覧
指宿
5日目
霧島
日南
宮崎
6日目
高千穂峡
阿蘇
九重連山
湯布院
7日目
別府
北九州
福岡・相島(猫)
福岡のグルメ(食べログ百名店)
※軍艦島は台風17号の被害の影響で現在は上陸ツアーは休止中
1日目:博多→大宰府天満宮→唐津→長崎
陶芸が好きな方は「伊万里・有田」、カップルや家族連れの場合「ハウステンボス」を唐津の代わりに訪れてみてもよいと思います。私は、「お城」+「宝くじ当選祈願」で唐津をチョイス。
太宰府天満宮
太宰府天満宮
太宰府天満宮は学問の神様で有名な菅原道真を祭祀として祀る日本の三天神のひとつ。
実は、菅原道真さんは陰謀により都から左遷され大宰府の地に送られてきましたが、2年後死去しちゃいます。
その後、都では疫病や災害が相次ぎ、「道真の祟り」と呼ばれました。道真さんの祟りは長らく続き、陰謀に関与した皇族や藤原さんも死去します。
大慌ての都では、道真さんの官位の復権に加え、通常は天皇や皇族を祀る時にしか使用しない「天満宮」を社号とし必死に祟りをおさめようとしました。
いわば、太宰府天満宮は菅原道真さんの祟りによってその地位を絶対的にしたともいえます。
学問の神様である一方で「祟り」の道真でもあったのです。
学問の神様の藤原道真を祀っているいるため、絵馬には学生の合格祈願も多くあります
九州国立博物館
九州博物館。熊本地震で壊れ修理でよみがえった熊本県千光寺所蔵の「千手観音菩薩(ぼさつ)立像」
太宰府天満宮に隣接している九州国立博物館は日本で4番目の「国立博物館」。
「文化交流展示室」と「特別展示室」に分かれ、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」という館のコンセプト。
館内もゆったりし、「学校より面白く、教科書より分かり易い」を意識して展示されており、九州を中心に日本と韓国や中国との関係などの歴史がぎっしりと詰まり、見どころ満載です。
企画展では「三国志」の特別展が開催されていました。
唐津城
小高い丘の上にそびえ、間近でみるより離れて見た方が存在感が強い唐津城です。
唐津はそれほど観光地チックな感じではありませんが、このお城の眺めと、お城からの眺望は魅力的です。
唐津城天守閣から。虹ノ松原も見渡せます
天守閣へは有料(片道100円)のエレベーターで坂道を登ることもできます。
歩いてもそれほどきつい坂道ではありません。
城までの登りきると「お城に参上つかまつった」という実感を感じることができます。
城内では歴代の藩主や唐津の歴史の資料が観覧できます。
唐津城へ登城中の猫発見
曳山展示場(唐津くんち)
唐津城から徒歩で10分ほどの曳山展示場では、唐津くんちというお祭りで曳く曳山を見学できます。館内では祭りの様子をモニターで上映しています。初めて見ましたが迫力あるお祭りの様子でした。
唐津神社 曳山展示場のお向かいにあります。
唐津くんちのお祭り日程 11月5日~6日
宝当神社(唐津・高島)
宝くじが当たるという神社「宝当神社」
まあ、お参りに行った全員が当たるわけではありませんが、いつもよりお賽銭の額を多めに、そして、お祈りもきちんと自分の住所と名前を伝えて、過去最高の思いを込めてきました。
思っていたより小ぢんまりとした神社ですが、ご利益はビックにもたらされているようで、神社内には「宝くじが当たったくじ券の証拠コピー」がお礼のコメントと共に多数貼られていました。
高島の船着き場では招き猫がお出迎え
島はいたって静かな漁村です
▼アクセス方法
▼定期船の時刻表
▼ 唐津発 |
---|
7:50 10:00 11:40 14:10 16:00 |
▼ 高島発 |
9:00 10:45 13:20 15:00 17:00 |
唐津の船乗り場。唐津城見学の東城内駐車場から橋を渡ってすぐ。
唐津ー高島の定期船はそれほど多くありませんので、定期船の時間を合わせて唐津城の見学スケジュールを調整しましょう。
ちなみに、私は16時に唐津発、17時に高島発でお参りしてきました。この時間だと、一部のお店が閉まりかけていましたので、おススメは14:10分の定期船です。お参りの他にお土産屋さんをのぞいたり、船着き場周辺で猫の写真を撮ったり、40分ぐらいの滞在時間がちょど良い感じです。
高島の猫。神様のお使いかも、、、神聖な顔つき。
高島は猫島といってもよいぐらい猫ちゃんが数多くいました。招き猫つながりか、島のマスコット的な役割も担っているようです。
帰り際、神聖な雰囲気の猫ちゃんが私を見送っていました。
猫神様、どうか当たりますように!
船からの唐津城
長崎へ移動
スケジュールが押してしまい17時の高島から唐津行の定期船に乗った場合でも、唐津の駐車場には17時15分ぐらいに到着します。
そこから、長崎まで移動でも、長崎には高速道路を使い19時前後に到着できます。
2日目:長崎市内観光
二日目は長崎市内の主要観光地巡り
長崎原爆資料館
実際に長崎に投下された原子爆弾の実物大模型「ファットマン」。広島へ投下された「リトルボーイ」の1.5倍の威力。
被爆の惨状がとてもリアルに伝わる写真や被ばくを受けた残骸などを通じて感じられる資料館です。原爆が投下されるに至った経過、および核兵器開発の歴史、平和希求などストーリー性のある展示が行なわれております。
音声ガイド(157円)の解説を聞きながらの観覧がおススメです。
▼アクセス
平和公園
原爆資料館から徒歩で数分です。
修学旅行の団体、アジアの国々からのツアーの団体と結構な賑わいでした。
公園は10分程度で一周できます。
大浦天主堂
続いて、長崎観光の大定番である大浦天主堂とグラバー園になります。
どちらも世界遺産です。
大浦天主堂、白い教会が青空に映えます
アクセス
グラバー園
大浦天主堂に隣接していますので、大浦天主堂とセットで観覧できる世界遺産です。
グラバー園には当時の外国人移住邸宅の多くが現存している施設です。
西洋風の邸宅と庭、小高い丘からの長崎の眺めなど散策路としても楽しめるのですが、それでけではもったいない。
グラバー園を楽しむためのちょっとした知識
こういった前知識を持ちながら観覧すると、より味わい方も違ってきます。
自由亭(日本初の西洋料理店)
グラバー園からの眺め。長崎港や造船場も一望できます。
停泊中の豪華客船。MSCスプレンディッタ号。全長333.33m
グラバー園から山側の眺め
グラバー邸は修復中(2021年3月末まで)
※2019年1月8日~2021年3月末までは「グラバー邸宅」は保存修理工事となり、邸宅内の観覧は出来なくなっております。
グラバー邸の修復工事の様子
新地中華街
グラバー園や大浦天主堂からは路面電車で3駅ですが、徒歩でも20分程度の距離です。
横浜中華街、南京町中華街(神戸)とともに日本三大中華街のひとつです。
規模は横浜中華街ほど大きくありませんが、観光の合間のランチに中華(ちゃんぽんか皿うどん)を食べ、焼き小籠包など立ち食いでおつまみするにはちょうど良い規模です。
長崎で中華というと「長崎ちゃんぽん」一択と思われている方も多いかもしれませんが、勢力図的には「ちゃんぽん」と「皿うどん」が互角の人気を誇っているようです。
今回は「皿うどん」を食べてみました。
「王鶴」の皿うどん・細めん(800円)
パリッパリッの上げた細麺(ポキポキ折れる)に、海鮮や野菜の餡かけ。
大変な美味でした!
ぜひ、長崎ちゃんぽんと皿うどんを食べ比べてみてはいかがでしょう?
出島
画像はWkipediaより転載
出島は、鎖国で海外との交易が閉ざされていた日本の唯一の海外と開かれた窓口でした。
歴史の教科書でも目にしたことがあるかもしれませんが、出島は扇型の島でした。
しかし、現在は、長崎港の港湾整備で周囲が埋め立てられており島ではなくなっております。
出島は明治時代には役目を終え、港湾整備で陸に埋もれたため、人々の記憶からも消えかかっていましたが、約60年前から長崎市が復元に着手しているそうです。
出島の街並みと着物の女性たち、風情があっていい感じです
当時の出島の模型
これは復元ではなく当時の壁です
アクセス
軍艦島
本来であれば、午後のクルーズ船(14時発)で世界遺産の軍艦島へ上陸する予定でしたが、台風17号の被害のため、2019年9月23日以降、軍艦島への上陸ツアーは中止となっております。復旧までの間は上陸はしない島の周遊ツアーのみのようです。
亀山社中記念館
坂本龍馬や幕末、明治維新というキーフレーズが好きな方には、亀山社中は心躍る響きではないでしょうか。二間と隠し部屋の中二階と小さい館です。見ごたえというよりはこの地に来た、ということだけで満足できる方向けの観光地ですね。それほど興味がない方には、長崎の坂道のしんどさを実感するには絶好の体験と思うことにしましょう。結構、坂道きついです。
なお、名誉館長は武田鉄矢さん。
亀山社中の近くにある「竜馬のブーツ」
亀山社中から少し下ったところにある「若宮稲荷神社」 幕末の志士たちが参拝に来たことで「勤王稲荷」と呼ばれているそうです
風頭公園の坂本龍馬像
亀山社中記念館からさらに上った風頭公園には龍馬の銅像があります。
「本当にあるのかな」と不安感が大きくなったあたりで到着します。足腰の鍛錬には最適です。
諏訪神社。亀山社中から降りてくると向かい側の山の上にあります。体力に余力があればぜひこちらも!
亀山社中と風頭公園へのアクセス
浦上天主堂の体験ミサ
浦上天主堂と原爆で被害を受けたキリストやマリア像
今回宿泊したのが「カトリックセンター」という宿泊施設です。
神父さんとかの利用もあるようですが、一般のお客も泊まれます。楽天トラベルで予約しました。
目の前に浦上天主堂があり、チェックイン時に「浦上天主堂の体験ミサ」を案内されました。
せっかくの機会でしたので、朝の5時50分にホテルのロビーに集合し、浦上天主堂のミサへ参加してきました。案内する方がいるので、一緒に参加した5名ほどとスムーズにミサの体験ができました。十字の切り方も知らなかったので教えてもらいました。上下左右の順番です。
原爆の爆心地から500mと近く、壊滅的な被害の状況や、広島の原爆ドームのように残った建物部分をGHQに壊すように命じられたこと、さらにキリスト教弾圧に対しての潜伏キリシタンの歴史など説明頂きました。
原子爆弾とキリシタンというのは長崎には切っても切れない歴史ですので、この体験ミサはとても印象に残った体験となりました。
▼「カトリックセンター長崎」の宿泊予約などはこちらをご参照ください
長崎市内の移動方法
長崎市内観光でイチオシの移動手段は「路面電車」です。
お得な一日乗車券
路線図
3日目:雲仙・島原・熊本
三日目は雲仙から島原へ抜け、フェリーで熊本へ渡り、その後、鹿児島までドライブ。
最も移動距離と移動時間が長い一日です。
雲仙普賢岳
普賢岳と有明海、遠くは熊本。
雲仙普賢岳は1991年に大規模な火砕流が発生し43名の犠牲者を出したことでも有名な活火山。
ですので、ちょっと恐ろしい先入観を持っていました。
近寄りがたさもありますが、実際には、雲仙仁田峠からロープウェーで展望台まで登ることができ、360度のパノラマビューと秋には紅葉で沢山の観光客が訪れています。
妙見神社 展望台(妙見岳)から5分程度、山の奥です
天草、有明、橘湾、遠くは阿蘇山のある熊本まで360度のパノラマビュー。
天草諸島の方面
橘湾の方面
平成新山と紅葉。平成新山への登山は火山活動が収まっておらず、まだできないようです。
仁田峠への途中の休憩場から。山が崩れたあとが見て取れます。右のデコボコしたところが溶岩ドームの跡。
(島原半島世界ジオパークのHPより引用)
アクセス(長崎から)
島原城
島原城と天草四郎像
島原と言えば「天草四郎が率いた島原の乱」が有名です。
日本100名城でもある島原城内には島原の乱やキリシタン弾圧の歴史、そして雲仙の火山被害「島原大変肥後迷惑」が展示されています。
長崎県は原爆の被害も含め、なかなか苦難に満ちた歴史が多いように感じます。西洋に開かれた先進的で華やかな面と合わせ、長崎は奥が深く考えさせられる点が多くあります。
キリシタン弾圧で使われた踏絵
島原城は日本100名城のひとつに数えられています
島原から熊本へのフェリー
島原から熊本まではフェリーでの移動になりますが、フェリー会社が2社あります。
大きな違いは所要時間です。熊本フェリーが30分に対して九商フェリーは60分。料金は九商フェリーが時間がかかる分安くなります。
旅程に合わせて事前のネットでの予約がおススメです。
島原港のフェリー乗車用の駐車場の入り口でそれぞれのレーンに分かれます。親切に案内してもらえますので初めてのカーフェリーも安心して乗船できます。
このあと、熊本観光と鹿児島までのドライブがありますので、時間的には熊本フェリーの13時50分発がおススメです。
熊本フェリー 30分
九商フェリー 60分◇運賃
熊本フェリー 3350円
九商フェリー 3030円※運賃は車両4m未満(コンパクトカー)、運転手1名分の運賃込み
▼熊本フェリーの時刻表
便数 | 発時刻 |
---|---|
1便 | 08:25 |
2便 | 10:15 |
3便 | 12:05 |
4便 | 13:50 |
5便 | 15:45 |
6便 | 17:30 |
7便 | 19:20 ※ |
※7便目の増便分については、4月から12月の土日祝のみ運航します。
▼九商フェリーの時刻表
便数 | 発時刻 |
---|---|
1便 | 07:10 |
2便 | 08:35 |
3便 | 09:40 |
4便 | 11:10 |
5便 | 12:20 |
6便 | 13:40 |
7便 | 14:50 |
8便 | 16:25 |
9便 | 17:50 |
10便 | 18:55 ※ |
※4月〜12月の土・日・祝日は、島原発10便が19:05に変わります。
熊本城
修復中の熊本城。市役所の展望コーナーから。
熊本城は2016年の熊本地震で大きな被害を受け、現在も復旧工事中です。城内への入場は一部のみで、観光ルートは外側をの周遊コースのみとなります。
お向かいにある熊本市役所の14階が展望フロアとして利用できますので、そこから天守閣や本丸御殿が一望できます。
ところで、熊本城のホームページにも日本3名城に選ばれたと紹介されているのですが、実は、この3名城の枠に対して名乗りを上げているのが4城あるようです。
名古屋城
姫路城
熊本城
大阪城と名古屋城は誰もが知る日本を代表するお城ですし、姫路城も世界遺産に選ばれております。かなりの強敵ですが、その名城に負けて劣らぬのが熊本城です。
一日も早い復旧と、あと、できれば3名城ではなく、4名城(四天城)として仲良くしてもらえればと思います。
熊本ラーメン(桂花本店)
独特の桂花ラーメンのロゴです
桂花ラーメン
熊本の市役所から歩いて数分のところに、熊本ラーメンを全国区にした「桂花ラーメン本店」があります。
熊本ラーメンは豚骨スープに中太面、にんにくを揚げたマー油、台湾風に味付けされたきくらげや煮卵が特徴です。大好きです!!
実は熊本ラーメンの老舗で有名な桂花ラーメンですが2010年に経営難に陥り、世界で800店舗以上(国内90店舗、海外750店舗)展開している、同じ熊本ラーメンの「味千ラーメン」に支援を受け経営再建に成功しているそうです。
熊本から鹿児島への移動
周遊旅行での長距離移動は日が沈んでから、がスケジュール的には無駄なく効率的に観光ができるコツになります。ほとんどの観光名所は17時から18時ぐらいに閉まりますので、この夕方の時間から20時ぐらいまでに移動を行い、移動先でゆっくりと食事をとると、次の日への移動疲れなどの反動も抑えることができます。
九州一周旅行では、熊本から鹿児島までが最大の移動距離となります。まあ、旅行の中の難所といえば難所ですね。
距離にして約170km、高速道路を使用して2時間30分~3時間ほどのドライブになります。熊本を17時に出発すると鹿児島市内には余裕を持っても20時ごろには到着できます。
くれぐれも安全運転で休憩は早めにとるようにしましょう。
4日目:鹿児島観光
鹿児島の主要地の観光。夜は鹿児島でゆっくり鹿児島の味を堪能しましょう。
桜島(城山展望台・桜島フェリー)
桜島は鹿児島の市街地からはどこからでも見えるのですが、少し高台で鹿児島の市街地と錦江湾と桜島をセットで見渡せるのが城山展望台です。
西南戦争の最後の激戦地となったため、西郷洞窟や西郷終焉の地など、西南戦争にまつわる史跡も多く存在します。
鹿児島港から桜島港までフェリーの定期便が運行されています。
なんと、このフェリーは24時間、日中では1時間に4便の運航で、料金は200円(乗車のみ)。
もちろん、車ごとの移動も可能です。
桜島をのんびりと海から眺めるにもいいですし、桜島を観光する場合には、徒歩だとほとんど回れないので車での移動がおススメです。
仙巌園
島津家の別邸「仙巌園」は迎賓館としても使用され、勝海舟、篤姫、ロシアやイギリスの要人が訪れています。
広大な大名庭園や島津家の殿様が暮らした御殿、反射炉跡などがあります。島津斉彬が欧米列強の脅威に備え、大砲などを製造するのに使用したもので、世界文化遺産としてされています。
庭園の隣には「尚古集成館」があり、こちらの建物は日本に現存する最古の洋風石造工場で世界文化遺産に認定されています。現在は、博物館として、薩摩の歴史、文化、島津家の歩みが展示されております。
知覧特攻平和会館
いわゆる「神風特攻隊」といわれている実際の特攻隊員の遺品や関係資料などが展示されています。
17歳からの少年兵から多くの若い命が「特攻隊」として散っていきましたが、その特攻隊員の手紙や遺書、遺留品が展示されています。
展示品を見ることに加え、視聴覚ルームでの上映が1時間おきにありますので、当時の貴重な映像から特攻隊員やそれを見送った人々の思いなどが感じ取れます。
長崎の「原爆資料館」と同様に、戦争という悪夢的な運命に左右された人々の無念さが伝わってきます。
指宿温泉・砂風呂体験
指宿と言えば「砂むし温泉」が有名です。
砂むし温泉とセットで購入できるヘルシーランドのたまて箱の湯は絶景を見ながら湯に浸ることができます。人気の日帰り温泉施設です。
なお、温泉内からの撮影は禁止です。
開聞岳(長崎鼻・竜宮神社)
開聞岳が一望できる薩摩半島の最南端に突き出た岬です。
浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言い伝えられ「竜宮鼻」の別名を持ち、乙姫様を祀った龍宮神社もあります。
浦島太郎と亀の石像もあります。2周して亀をなでると願い事が叶うそうです。
長崎鼻や竜宮神社への途中に面白い看板の売店がありました。
「夫婦喧嘩のため、本日臨時休業。嫁さんの機嫌がなおり次第開店」
鹿児島・天文館
こむらさきのラーメン
天文館はロマンチックな名前ですが、鹿児島一の繁華街です。
ヨーロッパ文明を進んで取り入れるために、天文観測や暦の作成などを行う施設(天文館)があったのが由来とのこと。
鹿児島料理店やおみやげ店、カフェやレストラン、ブティックなどが立ち並んでおり、南九州一の繁華街として人気のスポットです。
揚立屋のかまぼこ
▼鹿児島で味わいたいグルメの一例
5日目:霧島・日南・宮崎
鹿児島から宮崎へ。海沿いのドライブが続きます。天気が良いと最高です。宿泊地は延岡にしていますが、飲食店などは少なかったので、日南近辺への宿泊、または頑張って高千穂峡まで行って、翌朝早朝に高千穂観光という選択肢もありです。
霧島神宮
霧島神社は、2019年のラグビーワールドカップで大活躍の日本代表が大会前の祈願に訪れたほどのパワースポットです。
特に宮内になる「さざれ石」は国家「君が代」の詩の一節になっております。
”さざれ石の、巌となりて、、、🎵”
小さい石が集まって大きな岩となる点がワンフォーオールのラグビーの精神とピッタリだったのと、ラグビー日本代表には他の国籍の選手も多くいますので、国家「君が代」に由来するさざれ石の前でより日本代表としての結束を強めたそうです。
サンメッセ日南
モアイ像が有名です。映えスポットですね。
イースター島のモアイ像が倒れてしまったのを日本の修復チームが立ち上げたことで、イースター島の長老会と島民が日本でのモアイ像の復元を許可したそうです。
なお、モアイ像を見たいだけの方でも入場料がかかりますのでご注意ください。
大人700円、中学生500円、4歳以上の子供350円
鵜戸神宮
洞窟の中に、朱塗りの色鮮やかな御本殿がご鎮座する珍しい神社です。
岬のまわりには奇岩、怪礁が連なり太平洋の荒波が打ち寄せて、美しい景勝地となっています。
洞窟の出口付近から岩の上の縄で囲まれた亀石と呼ばれている円の中に運玉(軽石)を投げ込みます。
男性は左手、女性は右手で願いを込めながら運玉を投げ、亀石と呼ばれる岩の枡形に入れれば願いが叶うといわれています。1階100円で5玉。
青島神社
駐車場から15分ほど歩くと白い参道へ。途中、鬼の洗濯岩と呼ばれる奇岩と、天気が良ければ青空に映える朱色の鳥居が印象的です。とてもすがすがしい神社です。
沢山の絵馬のトンネル。
宮崎でキャンプをする読売巨人軍の選手の絵馬も展示されていました。鵜戸神社には広島東洋カープの絵馬がありましたので、青島神社の巨人と鵜戸神社の広島での祈願合戦も見られます。
6日目:高千穂峡・阿曽・別府
高千穂峡
高千穂峡のお馴染みの撮影ポイント。沢山の観光客がシャッターを切っていました
貸しボートは2時間待ち。渋滞発生中?!
高千穂峡は写真好きにはたまらない絶景の地です。
真名井の滝の写真(上)は数多くの旅行雑誌などでも取り上げられ国内はもとより海外の旅行者にも絶大な人気の観光名所です。
高千穂峡の遊歩道散策
五ケ瀬川が阿蘇溶岩台地を浸食してできた深いV字形の峡谷が700mほど続きます。
お食事処にある黄色い郵便ポスト
猫ちゃん発見!多くの観光客が通る中、熟睡していました。悟りを開いた猫かもしれません。
特に昼頃から混みあいますので、午前中の時間帯で、到着したらすぐに予約しましょう。

11/2土曜日の午後の状況です。この日は混みあっており2時間待ち、2時半で受付終了。
高千穂神社
長い時間を刻んできたもののみが持つ、奥ゆかしさと荘厳さがそこかしこに漂っています。

道の駅「高千穂」
こちらの道の駅のレストランが充実しておりました。
南蛮チキンを押していましたが、肉そばと高千穂コロッケを頂きました。
肉そばの御出汁はゆず風味も感じられ上品なおいしさ、コロッケは高千穂牛使用です。
大観峰(阿曽)
大観峰は阿蘇五岳や久住連峰、広大なカンデラに広がる阿蘇の街並みが見渡せる絶景ポイントです。
阿蘇五岳はお釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれているそうです。
くぼんだ地形に森と街並みが広がっています。
阿蘇山の火口
阿蘇山中岳の火口見学は、現在は噴火警報レベル2が発令され休止しております。
本来はロープウェーやループバスで火口の見学が可能ですが、噴火警戒が解除されるまではいたし方ありませんね。
やまなみハイウェー
熊本県阿蘇市と大分県由布院院を結ぶ「やまなみハイウェイ」は、九州が全国に誇る絶景のドライブルートで、“日本百名道”にも選ばれています。
特にライダーの皆さんには有名で九州のツーリングコースの聖地とも呼ばれています。
全長約50キロの道のりには、雄大なくじゅう連山や飯田高原、瀬の本高原などの大自然が広がり、周辺には観光牧場や温泉など見どころや寄りどころが多いドライブ最適コースです。
久住山(牧ノ戸峠)
やまなみハイウェーの最高点に牧ノ戸峠があります。
ここは九重連峰の最高峰である久住山への登山口にもなっておりますが、登山をしなくても10分ぐらい登ったところへ第一展望台がありますので、そこから周囲の九重の山々を眺望できます。
レストハウスにはトイレもあるのでドライブの休憩を兼ねて立ち寄ってみてはいかがでしょう。
九重”夢”大吊橋
「九重“夢”大吊橋」は、長さ390m、高さ173m、幅1.5mで、歩道専用として『日本一の高さ』を誇る吊橋です。
「日本の滝百選」にも選ばれた、「震動の滝・雄滝」や「雌滝」を望み、遠くには、三俣山や涌蓋山など雄大な「九重連山」を見渡せます、という九重”夢”大吊橋のHPのキャッチコピーに惹かれて立ち寄ってみました。
まあまあの絶景でした。吊橋はもう少し昔風の風情を感じる物かと勝手に想像していましたが、ぶっとい鉄柱と鉄ワイヤーとバリバリの人口工作物でした。まあ、安全第一ですからね。それでもかなり揺れます。
吊橋を渡るより、吊橋をバックにした写真を撮る方が私は良かったです。長すぎて、なかなか写真に収めるのには苦労します。
入場料は大人500円。ペットは入場できません、と大きな看板がありました。
九重”夢”大吊橋のもう一つのお楽しみ
入場ゲートに隣接する「天空館」のバーガーです!
牛、猪、鹿、豚の肉から選べますが、無難に一番人気である「牛」のモモガーを注文。
もうどうやって食べたらいいのか分かりませんでしたが、多分、味もおいしかったと思います(食べ方に気を取られすぎて味わうこと忘れていました)
湯布院と由布岳
湯布院は、全国2位の源泉数・湧出量を誇る温泉地。
“九州の軽井沢”と呼ばれ、温泉地のシンボルである「由布岳」や「狭霧台」「金鱗湖」などの豊かな自然や、「湯布院フローラルヴィレッジ」「辻馬車」などの個性的な観光施設に加え、カフェや雑貨ショップなどおしゃれなお店や街並みで若い女性にも人気な温泉街です。
湯布院を楽しむためには、立ち寄りではなくお宿を予約し、じっくりゆっくりと湯布院観光をお勧めいたします。
7日目:別府・北九州・福岡
別府の観光地を回り、福岡へ戻ります。猫好きな方以外は相島の代わりに博多の観光をチョイスください。天神でのショッピングや中洲での飲食など。空港や新幹線駅も近いので時間ぎりぎりまで観光が可能です。
血の池地獄(別府温泉)
血の池地獄は別府の7つの地獄のひとつです。
別府地獄巡りというのがあり、海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄・血の池地獄・龍巻地獄の合計で7ヶ所の地獄を回ります。共通券(2100円)やスタンプラリーもありますので、相島(猫島)などあまり興味がなく、また、帰路の時間に余裕がある場合は7つすべてを回ることもできそうです。すべて回るのには2時間から3時間程かかるとのことです。
あまり降りたくないバス停「次は、血の池地獄前~」
宗像大社
別府から宗像大社までは約2時間のドライブになります。
宗像大社の辺津宮は「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺跡群の一部で、宗像三女神の三女・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)を祀っています。宗像大社といえばこの辺津宮を指すことが一般的です。
相島(猫島)
「世界6大猫スポット」のひとつである福岡県の相島。
猫好きな方には「とりあえず一度は行ってみたいニャン」という地ですね。
猫好きと魚好き(釣り)で結構フェリーは混雑でした。
釣り人の釣ったお魚目当てのにゃんこが釣り人と一緒に竿の先をじっと見つめていました。
釣りの腕前のうまい人へより多くの猫が集まるんでしょうね。
▼相島へのアクセス
▼フェリーの時刻表
▼相島のグルメ
島カフェ「あいのしま」
コロッケ定食がハート型でした。島の形がハート型にちなんでいるそうです。魚介のコロッケでなかなか個性的なおいしさでした。他にも数量限定の「海鮮ちゃんぽん」や「刺身定食」など海の幸を中心のメニューと2階はカフェスペースになっていました。
博多のグルメ(食べログ百名店)
おいしいものに溢れている博多ですが、「食べログ百名店」という観点でお店を選んでみました。
今回訪れたのはラーメン、うどん、餃子のジャンルの百名店です。
博多元気一杯!!
食べログの「2019年 西日本のラーメン百名店」に選ばれているお店
九州では2店しか選ばれていないので、九州ではトップレベル評価のお店です。
はやる気持ちを抑えつつグーグルマップの案内する場所へ行くも、、、ラーメン屋らしい看板ものれんも見当たらず。
うろうろしていると、中からラーメンの店員の格好をした男性が出てくるので、ネットなどで詳しく調べてみると、このお店には都市伝説があるとのこと。
そして、お店には看板ものれんも一切なく、入り口の青いバケツがブラさがっているのが営業中の目印とのこと。
恐る恐る入り口のドアを開けると、「お客さん?」と店主に声を掛けられ、「はい」とうなずくと、「はい、いらっしゃい」と受け入れられ安堵。
ただ、他のお客が誰もいない!
店員の視線を一手に受けるプレッシャーの中、ラーメン(800円)を注文し、ゆっくりと店内を観察。
・どうやら写真撮影はOK
・高菜は仕入れ額が高騰していて卓上になし
という情報をゲット。
お味は「頑固一徹」的なお店の印象とは程遠く、臭みがない透き通った濃厚豚骨スープ。
替え玉で人気の「カレー味替玉 250円」をおかわり。
カレー味替玉の投入で一気に、劇的に、味が変わる!
スリル感と絶品の透明濃厚豚骨ラーメンにカレー豚骨ラーメンが味わえる記憶に残るお店でした。
宝雲亭(博多一口餃子発祥店)
場所は中洲
一口餃子 550円
10個も餃子を食べればお腹にたまると思いきや、個々の餃子はマジックでもかけられたように、何個でも食べれてしまいそう。カリッとした皮と重すぎないほどほどにジューシーな餡でありながら、味は深い。
一人でも入りやすいお店です。
葉隠うどん
博多にはラーメン以外にもうどんでも名店がありました。
博多駅から徒歩圏内になります
厨房に揚げたてのごぼう天が見えたので、迷わず「ごぼう天うどん」を選択。
さぬきうどんとも稲庭うどんとも違う、未体験の麺の食感に感動を覚えました。
やわらかさとこしとは違うほどよい粘り強さ、博多うどん、絶品です。
まとめ
九州には世界文化遺産が3つあります。
今回の九州一周プランでは、すべての世界文化遺産の主要部分や構成地区を周遊できました。
日本百名山では、6山ありますが、そのうち4山
の雄姿を拝むことができます。
日本百名城では、
日本の温泉100選では、
に実際に浸かったり温泉街の雰囲気を味わうことが出来ました。
心惜しいのは、
これらは次の機会のお楽しみ!
日本防衛本部としての大宰府
663年、現在の韓国の一部である百済を救済のために応援出兵した倭軍(日本軍)が韓国の白村江の戦いで唐・新羅の連合軍にコテンパに大敗したことを契機に、唐が日本に攻めてくるのではないかとビビッて、九州地区の海外線の防御を固めたのが「防人」です。そして、その防衛本部として総指揮にあたったのが大宰府となります。