猫を飼い始める時に、ケージは必要なのかと悩む方も多いと思いますが、
ケージは必要です。
絶対とまでは言い切りませんが、あるとかなり便利です。
子猫のうちの安全・安心のためのお宿として、お出かけするときの留守番用のお宿として、病気にかかってしまった時の療養施設として、用途は沢山あります。
はじめての猫のケージの選び方
ケージ選びのポイントとしては、部屋の広さと、飼い主の用途、その上でどれだけ猫のストレスを軽減できるかがあげられます。
■ケージの主な用途
①子猫のうちの使用(短期間利用)
②留守の間に使用(日常的利用)
③基本的にケージの中で飼う(常時利用)
子猫のうちの短期利用にお薦めなケージ
子猫のうちは、飼い主の目が届かないところでの事故を防ぐためにケージはとても有効です。
飼い主が寝ているとき、一時的に外出しているとき、家事をしているときなど、子猫を見守ることができない場合に、ケージの中に入れておくと安心です。
成猫になっても病気の時などで療養する場合としての一時利用などにも有効です。
このような用途であれば、使用しなくなった時に収納が出来る、1階の折畳式のケージがとても便利です。
普段はスッポリ収納、必要な時に簡単に組み立てられます。
折り畳み式でない場合には、ケージとして使用しない場合の併用活用が出来るもの。
例えば、扉が取り外し式であれば、トイレ置き場として使用すれば部屋の省スペース化にもつなげることができます。
<子猫用のおすすめポイント>
・1階で十分
・折り畳み式
・扉が取り外し式(ケージとして未使用時はトイレとして使用)
お留守番用の一時滞在施設として
一人暮らしの飼い主が仕事に行っている間に入れて置いたり、家族全員が留守にする場合などのお留守番用ケージでは、餌やお水、トイレが設置できるある程度の広さと、運動不足を解消するために上下の運動ができる2階建てのケージがお薦めです。
飼い主の留守中に安眠できるよう、ケージの入り口以外の壁をカバーで覆ってあげたり、柔らかいクッションなどを入れてあげると猫の快適度はアップします。
ケージの広さ的にも、猫もトイレの砂がお水の中に入ってしまうようなギュウギュウな狭い空間では、快適性が損なわれます。
安眠が出来なかったり、新鮮な水が飲めなかったり、小さな不都合でも長くいると大きなストレスとして積みあがってしまいます。
最低限、おもちゃをつるせたり、ゆっくりくつろいで眠れるスペースは確保してあげましょう。
<留守番用としておすすめポイント>
・2階建て
・エサとお水とトイレがゆったり置けるスペース
常時ケージの中で飼う場合
猫の幸せを考えると一生のほとんどをケージの中で生活させるのはちょっと可哀そうかなと思います。
しかし、飼い主側の事情の変化などでややむを得ない場合には出来るだけ猫のストレスの軽減と運動不足の解消を考慮してあげなくてはいけません。
最低限の条件として、
広くて高いケージを用意してあげましょう。
3階建てのケージも最近は安く手に入りますので、スペースに限りのあるアパートやマンションでも、上の空間を有効に使えます。
爪とぎやハンモックなどを設置してあげ、猫がケージの中が自分の家、ケージの外は飼い主の家と認識してもらえるとストレスは軽減されます。
可能な時には外に出して思いっきり遊んであげましょう!(ケージの中から出たい、と泣き出すと思いますが、その点についてはいずれじっくりと対策をアップします)
<ケージ飼い用のおすすめポイント>
・運動不足解消に3階建てがお薦め
・爪とぎやハンモックの設置
ケージは気軽に買い替えが効くものではありませんので、最初の購入時に使用目的を明確にし、先を見越して選ぶようにするのがコツですね。
<管理人裏話>
管理人の家にはケージが二つあります。
一つは、長女を迎い入れた時のケージで、今も部屋の片隅でトイレ置き場として使用されています。
二つ目は、次女、三女を迎い入れ用に購入した折り畳み式のケージです。
今は使っていないので、折りたたんで物置にしまっています。
ケージの中で過ごすのは、飼い始めて1,2か月程度です。
ケージの外で遊び始めると、自由を知ってしまい、「ケージの外によろしければ出たいのですニャン」と最初は遠慮気味に打診してきます。
そして、すぐに「ケージの外に出してニャー~~」と懇願し、最終的には「出せ!ケージ断固反対!!猫にも自由を!!!ニャニャニャニャー」とデモ抗議運動を始めだします。(苦笑)
こうなると、少なくとも飼い主が家にいるときはケージは卒業ですね。
でも、それほど嫌がっていたケージでも、時々、ケージの中に自分から戻ったり、ケージがあった跡地でぐるぐると懐かしむような姿を見ると、飼い主としては赤ちゃんの頃を思い出して感慨深くなります。
ケージには猫ちゃんの赤ちゃん時代からの成長の思い出がぎっしりと詰まっているのですね。
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