猫に適したお水は水道水?ミネラルウォーター?
猫が水を飲んでくれないと健康状態がよくないのかなと、飼い主にとっては心配になります。
猫に適した水選びのポイント、猫に水を飲んでもらうための工夫例を紹介いたします。
ミネラル?
人間は、今では水道水よりもミネラルウォーターを飲むのが主流となっています。
スーパーなどではかなり安いミネラルウォーターも販売していますし、デパートやネットでは有名女優やモデルが飲んでいるミネラルウォーターが驚くほどの高い金額で紹介されたりしています。
例えば、
ハワイの「コナリガリ水」 40,200円/1本 (出典:sourcedirect)
”この水を飲むと、痩せて、ストレスも軽減し、肌の張りや弾力も向上!
水深数百mから採取されたハワイの深海水”
しかし、いくら高価でも、猫にとって良い水かというと、そうではありません。
残念ながら、「コナリガリ水」を猫にあげようと考えている人がいれば(いないと思いますが)、やめましょう!
高価だからもったいない、という意味ではなく、水自体が猫に不適格なのです。
猫は、ミネラルが豊富なお水やカルシウムやマグネシウムが豊富な硬水は向きません。
硬水が向かない理由
硬水は、カルシウムやマグネシウムが多く含まれ、小さな猫の体には過剰摂取となってしまいむしろ負担となってしまいます。
継続的に飲ませると、お腹を壊したり、尿路結石の発生リスクが高まります。
猫の多くは腎臓や泌尿器科の病気にかかりやすく、腎不全などはとても注意しなければいけない病気です。
<ミネラルウォーターの硬度一覧>
超硬水 (硬度:1000mg/L以上)
コントレックス(硬度:1468)
硬水 (硬度:100mg/L以上)
ペリエ(硬度:400)
ヴィッテル(硬度:309)
エビアン(硬度:304)
軟水 (硬度:60~100mg/L)
ボルヴィック(硬度:60)
超軟水 (硬度:1~60mg/L)
いろはす(硬度:50)
クリスタルガイザー(硬度:38)
南アルプスの天然水(硬度:30)
おいしい水 富士山(硬度:30)
自然の恵み 岐阜養老 天然水(硬度:15)
★猫にミネラルウォーターをあげる場合は、超軟水の水がおススメです。
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水道水は?
日本の家庭の水道水は硬度が50mg/L~60mg/L程度の軟水です。
水道水の硬度は地域によって異なり、北海道、東北、中部、近畿、中国地方は硬度が低めで、関東、四国、九州、沖縄地方では硬度が高めのようです。
豊かな雪解け水を水道水として利用できる地方は低め、関東ローム層や九州の火山地帯、サンゴ礁の多い沖縄などはミネラルが蓄積されるので、硬度は高いとされています。
多くの飼い主は猫には水道水をあげるというのが多いと思いますが、水道水は軟水ですので、問題はありません。
ただ、極端に軟水かというとそれほどではありませんし、火山の近くや硬度が気になる地区の場合、ちょっと硬度が高すぎる場合もあります。
各自治体の発表する数値を確認し、水道水をあげても良いかの判断が必要です。
腎臓病や泌尿器系の病気を予防したい場合、水道水よりもっと硬度が低い超軟水のミネラルウォーターがおススメになります。
猫に水を飲ませる工夫
水を変えてみる
水道水から硬度の低いミネラルウォーターへ変えてみる。
または、他のミネラルウォータか水道水へ変えてみる。
設置場所を増やす
トイレの近くだったり、人通りの多い場所は良くありません。ひっそりとお水を飲める場所へ移動してみましょう。
また、設置場所を増やすことで、猫のお気に入りの水飲み場が見つかるかもしれません。
しばらく、実験的に設置場所を増やし観察するのは効果的です。
ペット用の浄水器を使ってみる
ペット用の浄水器は人間用より高性能です。
一般の人間用では取り除けない猫への有害物質も減らしてくれます。
<ペット用浄水器の効果>
1、残留塩素など徹底的の除去
2、ミネラルなどを除去(尿路結石や腎臓病の予防に最適)
3、水質の改善
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器を変えてみる
プラスチック製で軽く飲んでいる最中に動きやすいものや、底が深くなかなか水まで届かないような容器を使っている場合には、変えてみましょう。
陶器やガラス製、底はそれほど深くないもの、縁が広いものがおススメです。
どうしても水を飲まない場合の工夫
ものに頼るしかないですね、、、
ウォーターフォウンテンを試してみる
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水飲み器を試してみる
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最後の手段
猫はもともと水をそれほど飲まない動物です。
あまりのどの渇きも感じないようです。
健康な時でも水をあまりとらないのは心配ですが、老齢などで腎臓の機能が弱くなってきた猫は特に心配です。
どうしても、水を飲んでくれない場合の最終手段は、水を飲むことからではなく、エサから水分をとってもらう方法です。
ドライフードからウェットフードに変えてみる。
ドライフードの水分含有率は約10%ですが、ウェットフードの水分含有率は80%程です。
さらに、猫用のスープを加えてあげると水分の摂取量は大幅に増加します。
どうしても、ドライフードの栄養分は捨てきれない、という場合には、お湯などでふやかしてあげると、効果的かもしれません。
水分摂取は健康維持には欠かせないことです。猫ちゃんとお水のおいしい関係が築けるといいですね♪
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